#148
【読書】花みちくさ 身近な植物をめぐる210話
西岡 直樹 西岡 由利子 平凡社
西岡直樹さんが今まで暮らしてきた宮崎・三浦・房総・東京で日常に生える植物を中心に、日常で接してきた植物たちに対する想いを綴っています。
植物のエッセイは、雑草専門とか野花専門とか園芸植物専門とか、ある分野の植物に詳しい方が書いている本も多いのですが、この本では普通の平地に生えている植物から海岸地域の植物、加えて山歩きが趣味なのでしょうか、山の植物たちも取り上げられています。
しかも、ヤマザクラのような大木からジュズダマのような雑草にまで及び、あまり聞いたこともないような植物や西岡さんが暮らしていたインドでの話などは特に興味をそそられました。
語り口もすっきりしており、読んで気持がよい印象が残りました。
加えて西岡由利子さんによる、モノトーンで彩られたそれぞれのテーマの植物の絵。
ちょっと控えめに載せられてますが、よくよく見るとかなり詳細に描かれているようなので、もう少し大きく掲載してもよかったのではないかと思いました。
2012-6-7
カテゴリー:自然科学/評論・エッセイ・ルポ