#10
7月末、新潟・福島県境は大洪水だった!
7月29日、福島・新潟県県境に大雨が降り、只見川が氾濫し大洪水が発生しました。
確かに雨は激しくて、東北地方で大雨って言われてましたけど、大洪水が起こったっていうことは全く知りませんでした。
この大洪水のニュースは、登録していた東日本大震災のボランティア情報のメールマガジンにて、ボランティアを募集していたことで知りました。張られていたリンク先のHPを訪ねてみると、「ここ1〜2週間が勝負です!」と。
この一言で参加を決めました。
場所は福島県金山町という、新潟県との県境にある小さな町です。
ボランティアバスが福島駅から出ているというので申し込み、福島駅までの夜行バスも往復予約しました。
8月13日、夜行バスは池袋を30分遅れで出発しましたが、お盆直前なので夜中なのに東北道は大渋滞、結局4時半に福島駅到着の予定が大幅な遅れ。
ボランティアバスは福島駅7時集合だったので焦りに焦りましたが、7時15分ころ携帯電話に電話が入り、「福島駅の入口です!」と言うと「ではお待ちしてます」と。
7時20分に駅に到着した夜行バスを急いで降りるとすぐにボランティアバスに乗り換えて、ようやくほっとしました。
そこから途中で会津若松での参加組と合流して1時間半で金山町へ。
奥只見は只見川沿いにいくつもダムがあって、そのダムさえも越えて川の水が流れ込んできたようです。川沿いには根こそぎ流されたと思われる樹木がいくつも絡み合って岸に流れ着き、付近の田んぼにも一部泥が堆積していました。
この日の作業はお墓の周りに溜まった泥の除去、そして道路脇の泥の除去。川から溢れた水は1階の真ん中くらいの高さまで来たらしく、建物の壁にくっきり跡がついてました。
幸い亡くなった人や行方不明の方はいらっしゃらなかったようですが、震災の津波や福島第一原発事故から避難してきた人も多かったらしく、その方たちは再び別の場所へ避難しなければいけない事態になって大変だったそうです。
大震災や原発事故の規模があまりにも大きくて、こんな大災害もそれらのニュースの影にかくれてしまったというのも残念ですが、地元の大学生から、大震災のボランティアの一環で関東や名古屋、さらにははるばる大阪から来た人、はたまた震災ボランティアのために日本に滞在している外国人まで様々な人たちが集まったのは地元の方たちにも励みになったようで、とても歓迎していただきました。
お盆直前でしたから、家の片付けだけでも手一杯だった地元の方たちは、「これで安心してお盆を迎えることができます」と言ってくださり、強い日差しのもとで汗が滝のように流れてくたくたになってましたが、この一言で体の中を涼しい風がすっと通り抜けたように感じました。
2011-8-23
カテゴリー:つぶやき