#37
川苔山への道(後編)~無念を晴らして
この日がこんなに早く来るとは思ってませんでした。川苔山へ再び!
(前編はこちら)
・・・と「!」をつけるほど大そうなことじゃないんですけどね。
本当はGW前に戸倉山にでも行こうかと思っていたんです、山桜を見に。でもGW前は週末天気は今一つだったし晴れていても予定が入ってしまったりでそのままお流れ。
宮崎から帰ってきたら早速、山に行こうと思ってましたが、ちょうどヤマケイオンライン(山と渓谷社のサイト)で川苔山はアカヤシオが終わりそうだとのお知らせ。あ、じゃあ川苔山でいいか、と。
今回は準備を手抜きしなかったです。登山計画書もヨメにメールで送りつけたし、コンパスもちゃんと持ってきたし。
山の人出は3月よりも多かったですね。奥多摩駅発のバスも、臨時便がもう1台出て、2台が連なって山道を走っていったし、バス停で降りたのは前回はたしか10人程度だったのに、今回は30人くらいいたのではないでしょうか。
こちらは前回の林道の橋からの風景
そしてこちらが今回の風景
山の色もすっかり変りましたね。
そうそう、前回間違えた入り口はココ!
うーん、改めて冷静に考えると、こんなメジャーな山でこんな入り口は無いですな。
でもあまり人気の無い山とかだとあるんですよ、こういう入り口。通り過ぎてずいぶん時間が経ってからおかしいなあって戻ってみると、「えー、こんなの分からん!」って思わず言ってしまう登山口が。
写真撮り忘れましたが、川苔山の正しい登山口はちゃんと道標もついて、しかも親切にもトイレも置いてありました。
遥か下に見える川の流れを眺めながら
渓谷は明るい緑であふれてました。まだ下草が生えず枯れ葉が地面を敷きつめていたので、緑とのコントラストがきれいでした。
登山道はかなり歩きやすかったですね。渓谷沿いの道をどんどん歩いて行くと、あちこちに滝が見られます。
登山道の下の方に見えました
例えばこんなのとか
登山道のはるか下に段々の滝と滝つぼが
こんなのとか
そしてクライマックスはこれ。
奥多摩でも有名(らしい)な、百尋の滝。落差約40mだそうです。壮大で、水しぶきが霧になってひんやり感じます。
でもここ川苔山、登るの2回目(1回目は調べてみたら15年前!)なんですが、まったく覚えてない・・・
さて、百尋の滝を見終わると急騰を登っていきますが、それほどきつくありません。
途中で80歳くらいのおじいちゃんが登っててびっくり。「あー、早い人は先行ってー」とか言ってささっと道を譲ってくれます。ありがたく先を生きますが、振り返るとおじいちゃんたったかたったかと歩いて結構速い!山登りはあまり年齢は関係ないのであります。
それから今回思ったのは、若いカップル連れが多かったこと。
5〜6年前までは山登りカップルといったら子育てが一息ついた夫婦がちらほらいたくらいなもので、山を登る若い人はだいたい山岳系サークルの団体か、たまに孤高の山ヤを見かけるくらいだったように思います。
何がきっかけでこんなヤマデートが流行るようになったのでしょうか。
古い砂防ダムがありました。現代ならコンクリート打ち放しでその無機質な面をさらすのですが、これは石積み。いい具合に自然に溶け込んでしまって、上部に木まで生えてしまってます。
そして待望の頂上(涙)。
お昼前には着きました。視界は広くはありませんが、はるか向こうに中央線沿いの山々が見えました。
この日のお昼はおにぎりとゆでたお豆。
ご飯食べた後にお湯沸かしてコーヒー飲んだり。
下りは、あまりにもリズム良く歩けたので、気持良くどんどん歩いて(ヨメの言い方だと「お猿さんがぴょんぴょん下りるように」)、約2時間ちょっとくらい、珍しく休憩無しノンストップで降りたのでした。
途中でアカヤシオ、ほんとに終わりかけでしたけど、見ることができました。
ミズキの若葉。空をつかもうとする赤ちゃんの手のひらのようでとても可愛らしい。
森の笠のような朴の木の葉。
迷い道に悪戦苦闘した前回のことはウソのように、とても歩きやすく、景色もとても変化に富んだ、気持の良い山旅でした。
2012-5-17
カテゴリー:旅と山歩き